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積極的な不妊治療を辞めた後の心の整理。
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ご無沙汰しております。
12月から新しくバイトを始めたこともあり、
忙しさにかまけてブログからすっかり遠のいていました。

ブログを書きたいと思うことは
日常生活では口に出せない何かが溜まっている…ということなので
ブログを書かずにいたことは、精神衛生上は穏やかな毎日を過ごしていたのではないか、
と思ったりもするのだが、まぁ、そうでもなかったり(笑)。
その間も、友人知人の妊娠出産報告は引き続き降り注ぎ、小さなさざ波が起きてたりはした。

前回のブログで、亡くなった知人の話を書いた。
それに加えて、先に逝くのと残されるのとどっちがいいとかわからんなぁ…とも書いた。
それが、「やっぱり私、残されよう」と思うことが起きた。

先日、義父が救急車で運ばれた。

とは言っても、突発的にバタンと倒れたとかそういうのではない。
義父が普通に過ごしていたところ、急に視野が狭くなった、という。
深夜の出来事で、普通の医者はすでに閉まっている状況。
そこで、「これって救急車とか呼んだ方がいいんだろうか」的な相談窓口へ連絡をし、
「すぐに呼んでください」との指示があり、救急車を呼んだ。
運ばれた先では「今日は検査できないので、明日出直してきてください」と言われ、
その夜のうちにタクシーで帰宅した。
翌日、改めて病院へ行き、検査。
その後も別の検査のために紹介状を書いてもらって別の病院へ通ったりしている。
年齢が年齢なので「完全に大丈夫です、なんでもありません」という状態ではないものの、
今日も普通に日常生活を送っている。

それでも義父が救急車で運ばれた夜から翌日に掛けて、夫の動揺がすごかった。

パッと見は落ち着いているのだけれど、どうやら頭が混乱しているらしく
自分がやらないといけない事とかが整理できなくて「キーってなってる」と言っていた。
義父の体調に関しては、ちょっとの異変を察して迅速に動けているのだし、
私たちがバタバタしても仕方ないのだから、なんて思って私はだいぶ冷静だった。
もちろん、自分の親が具合が悪いのだから、動揺して当たり前ではあるのだが、
普段の言動から親とは割とクールな距離感を持っていた夫なので「意外」の一言に尽きた。

私ともよく冗談めかして
「よく、妻に先立たれた夫は早く死んじゃうとか言うけど、うちは全然大丈夫だね」
なんて言いあってたりしたのだが、私が死んだら、意外と夫も弱っちゃうかもしれない。
父親と妻ではまた違うのかもしれないけど、結構堪えるものかもしれない。
これは心配だ。

そんな訳で、私はなるべく先に逝かないようにして夫を看取ることに決めました。

決めるのは勝手だが、私が元気に長生きしないことにはお話にならないので、
マメに検診を受けたり、運動したりして、健康に努めたいと思った2017年1月でした。
もちろん、夫を看取るのも、だいぶだいぶ遠い先の未来であることを願って。

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拍手コメントへのお礼
12月5日にコメントをくださったOS様
お礼が遅くなりまして、申し訳ありません。コメントありがとうございます。
私もこちらのブログを始め、OS様のようにコメントを残してくださるのを拝見すると、
同じような方がたくさんいらっしゃるのだなぁと実感し、励まされています。
今ぐらいの年齢だと、周囲には子育て中の人やバリバリ仕事をしている人と様々ですので
どうしても他人と自分を比べて、気分が沈みがちになりますが、
自分の置かれている環境がいかに幸せなのかをかみしめつつ、
今できることをコツコツこなしていきたいですね。

拍手[5回]

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先日、義両親と話す機会があった。

義両親は、元々、さらにその母親、つまりは私たち世代から見たら祖母が存命のうちに
その祖母から援助してもらって、お墓をすでに買って持っている。
元々先祖代々の菩提寺は近所にあるのだが、その両親たちが持っている墓は
電車で30分くらいといったところか…。
まだ墓石は立ててないが、土地だけ持っている、という状態なのだった。

その墓について。

「元々墓は持ってたけど、お寺へ帰してしまおうかという話もしてるんだ」

と義父が言った。さらに

「樹木葬なんかもいいか、という話もしてて。散骨とかでも」

と言う。
余談だが、お寺から墓を買うときはお金を当然支払うが、
墓を返しても別段、返金という制度はないらしい。
お布施…ととらえるとすれば、そりゃそうなのかもしれないけど、
ふーん…坊主丸儲けだな…と品なく思った次第。

それはさておき。

義両親たちがお墓を返そうと思ったのには、私たち夫婦のことを思っての事。

「君たちに子供がいれば、後に遺そうと思うのだけれども
 今の所、そういう状態ではないし、やはり墓守というのは大変だからね。
 お金もかかるし、なるべく負担にならないようにしておきたいから」

というのである。
義両親たちは私に一度として「孫の顔が見たい」とストレートに言ったことはないが
「子供がいれば…」という仮定の話は、ときたま、出る。
だから、やっぱり心の底では「孫がいたらいいなぁ」位には思ってるんだろうな、と思う。
お墓の話にしても、当初の予定では、
祖母から援助してもらって買ったお墓に二人で入って、
それを私たち夫婦に任せて、さらにはその次の代にも…と考えていたのだろうけど、
予定は未定、なんだか、すいません…という気分。

あくまで、気分。

私は何も悪いことをしていないのだし、罪悪感を背負うことは全くないのだけれど。
それでもやっぱり、ちょっとは卑屈になってしまって
「孫を抱かせてあげられなくて、すんません」と思ったりはする。
義両親には不妊治療をしていたことは話していない。
当然、体外受精まで進んだ結果だめでした、諦めました、なんてこと知らない。
だから、いまだに「子供がいれば…」という仮の話は出てきてしまう訳だが、
それも含めて、「黙ってて、すんません」みたいにも思ったりする。
年齢的にまだ可能性のある年齢だから仮の話も出ちゃうんだろうから、
さすがにもっと年齢を重ねた暁にはその仮の話も出なくなるんだろう。

子供のいない人生は、自分たちだけではなく
その親たちの人生にまで少なからず影響を与えてしまうのだなぁ…としみじみ。
私自身が墓を必要とする時が来たら、墓守なんていないのだし、
ましてや樹木葬ですら参ってくれる人がいるかどうか怪しいし、
散骨…という道が無難かもしれない…ということまで考えさせられた出来事であった。

しかし、誰が撒くんだろう、私の骨…。

拍手[0回]

夫方の親戚の法事に参加(参列?)した。
夫の祖母の法事だ。
十三回忌ということで、私は夫と出会う前であるから
生前の祖母には会ったことがないが、孫世代まで一堂に会するため
私が参加しない理由はない。

総勢20名以上の集まりだ。
東京都内でこのような親戚づきあいがあるのは珍しいのかもしれない。
自分の実家のほうはと言えば、そもそも父方は親戚がすくなかったりもするが
高齢が進んでしまい、集まることが難しくなってしまっている。
また、その親戚の中心にいた祖母は20年以上前に亡くなってもいるので
集まる理由がないのもあるかと思う。

さて、夫の親戚たちであるが何度もあったことのある人もいるし
基本的にいい人たちの集まりである。
「子供は?」とは聞かれないし。
正確には「もう聞かれなくなった」かもしれないが…。
同時期位に結婚した夫の従兄弟がいるが
そこはこの5、6年の間に3人も子供が生まれている。
そこのお嫁さんはまさにその3人目がわりと生まれたてなので
今回の集まりには欠席である。
従兄弟自身は上の子供たち二人を連れて参加していた。

お寺の御堂で正座してお経を聞きながら親戚たちを眺めていたら
しみじみ思った。

「あ、血のつながりのないのって、私だけだ」

みんな子供を介して血がつながっているのに
私だけは、いつでも他人に戻れちゃう。
「自分だけが違う」ということを見つけるのには
人間というのは敏感な生き物なのではないかしらと思ってしまう。

夫に「私だけまったく血がつながってないね」と言ったら
笑って「そうだね」と言っていた。
それは安心する反応ではあった。
「それは取るに足らないこと」だと理解させてくれる。
夫と私は血がつながらないけれど、
夫の両親と、夫の親戚とも血がつながらないけれど
一緒にそこにいることが重要なんだと思う。

そうやって時間を重ねて、
私自身も心の底から当たり前の一員になれたらいいなと思う。

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◆拍手コメントへのお礼◆
拍手コメントありがとうございました。
もし改めてご覧になってくださっていたらいいなという思いを込めて
返信させていただきます。

<5/9にコメントをくださったピノ様>
今回の日記でも家族というものを色々考えさせられる時でしたが
これからも夫といい関係を築けていければと思います。
家族は、子供がいるいないにかかわらず、家族ですよね。
決着をつけるまでには色々紆余曲折ありましたが
潔いと感じていただけると救われる気がします。

<5/13にコメントくださったかえで様>
そのお気持ちをご主人も含め、人に話せないというのは私も同じです。
誰かに話して理解してもらいたいという思いもありますが
どうせ理解してはもらえないという思いのほうが強いです。
そこでこのブログを始めたようなものなのですが
それでも完全に同じではないと思いますが、少しでも共感してもらい
自分だけではないと思ってもらえたら嬉しいです。

拍手[5回]

photo by 七ツ森  /  material by 素材のかけら
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生年:1979年(昭和54年)
夫:4つ上
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